スマホアプリでの納税が可能になりました!【2022年12月号】No.193
国税庁は、新たなキャッシュレス納付手段として「スマホアプリ納付」を、この12月1日から開始しました。いわゆるPayPayやLINE Payなど一定のキャッシュレス決済アプリを通じて、対象税額が納付できるようになります。利用機会が増えつつあるアプリを納付手段に取り込むことで、より納税者の利便性の向上に寄与することになりそうです。
◆ 6種類のアプリから納付が可能
スマホアプリ納付の対象は、右記の6種類のアプリになります。スマホアプリ納付では、納税者はあらかじめスマートフォンに対象のキャッシュレス決済アプリをダウンロードし、納付金額を銀行口座等からアプリ内の専用口座にチャージ(入金)しておく必要があります。次に、納付手続の際に決済専用画面から利用するアプリを選び、必要に応じて納付情報を入力することで、同アプリ内の残高から対象税額が引き落とされます。
◆ 主な特徴
このスマホアプリでの納税の主な特徴としては下記があります。
- 一度の納付での利用上限金額は30万円
※ 利用するアプリの設定上限により利用可能額の制限あり - 決済手数料は不要
- 事前の手続は不要
- 領収証書は発行されない
利用上限額は、コンビニ納付と同様の30万円です。クレジットカード納付とは異なり、決済手数料が不要な点が特徴の1つといえます。また、電子納税のような事前の手続が不要な点は利便性があるといえるでしょう。
◆ 手続きの流れ
- スマートフォンのみを利用する場合(申告手続・納付手続を同時に行う場合又は納付手続のみを行う場合)
- パソコンとスマートフォンを併用する場合
例えば、①スマートフォンのみを利用して申告手続・納付手続を同時に行う場合、納税者はまず、スマートフォンからe-Taxにログインし、申告手続を済ませます。その後、納付手続へ進むと、申告情報は自動的に引き継がれているため、納付情報をあらためて入力せず、納税者が選んだアプリ上で、手続を済ますことで納付が完了します。決済専用画面では、納付すべき対象税額の情報(課税時期、年分、納税額など)が表示されてきます。対象は国税の全ての税目(領収証書を必要とするものを除く)です。納付手続が完了した後には、同画面で納付内容を確認できるほか、メールアドレスを登録することで、納付手続完了のメールを受信することもできます。納付手続のみを行う場合は、納付書を用意して納税者自身が正確に情報を入力する必要があります。
続きをお読みいただく場合は、下記リンクから全ての記事をご覧いただけます。