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ふるさと納税が1.3兆円で最高(2025年度)

浅岡会計事務所 insightreview

2025年度のふるさと納税による寄付額が、1兆3, 314億円と、前年度から4. 6%増えたことがわかりました。

寄付額は、6年連続で過去最高を更新しています。増加率は、2024年度まで5年連続で2桁の増加率でしたが、2025年度は鈍化しています。

これは、返礼品競争の過熱が制度本来の趣旨を損なうとして、2025年10月には、仲介サイトによるポイント付与を禁止したことが、寄付の伸びを抑える一因になった可能性があります。

寄付件数 前年度比1. 4%増, 963万件と2年ぶりに過去最高を更新していますが、増加幅は小さく、制度開始以来初めて減少した2024年度からの回復は限定的でした。

物価高で返礼品のコストが上がり、1件当たりの寄付額を引き上げる動きが広がったためとみられています。

仲介サイトの「さとふる」が305自治体を対象に2025年10月に実施した調査によると、「物価高で寄付額の値上げを実施した」と答えたのは49. 8%に達し、寄付総額 寄付件数で割 た1件あたりの平均寄付額は3. 1%増の2万2, 328円でした

◆サイト事業者への手数料が重荷

返礼品を載せるサイト事業者に自治体が支払った実質的な手数料は、寄付額の1割超を占め、住民サービスなどに充てる財源が圧迫されています制度を巡っては、コストが膨張し行政サービスに充てる財源が目減りする歪みも生じており、2025年度は、寄付額に占める経費の割合は、47. 9%と前年度から1. 5ポイントも上昇しています。

ふるさと納税の仲介事業者に、サイト掲載委託料などとして支払う実質的な手数料は、1, 490億円と仲介事業者経由の寄付額の11. 5%を占め、前年度から改善はみられていません。

総務省は過度な返礼品競争を抑え、寄付金を自治体の財源として有効に活用できるよう制度の見直しを進めており、返礼品を含む経費は、これまで寄付額の5割以下としていたルールを見直し、2029年には4割までとしています。

また、各仲介サイト 対しては 手数料 引下げを要請しており、8月末までに対応方針を回答するよう求めています。

◆財政計画と決算の乖離問題

寄付額受入れ額が上位の市町村

ふるさと納税の拡大で税収の流出入が読みづらくなり、予算と実際の決算のずれが広がる懸念が浮上しています。

会計検査院は、2024年度のふるさと納税は住民税の控除額や返礼品、仲介サイト手数料などの経費が寄付額を上回り、自治体全体では863億円の歳入減となったと発表しています。

今後も利用が拡大すれば、地方財政計画と決算の乖離(かいり)が大きくなる恐れがあるとして、総務省に影響の検証を求めています。

2025年の寄付で2026年度に住民税の控除を受けられる人は6. 5%増の1, 151万人と過去最高を更新し、その控除額は9. 0%増の9, 524億円でした。

控除する自治体はその分だけ税収が減るため、都市部の税財源の流出が問題視されています。都道府県と市区町村分の合計控除額は、東京都が2, 350億円と全国で最も多く、市区町村で最も多いのは横浜市で373億円でした。

逆に多くの寄付を受け入れた市町村は、左記の表の通りで、泉佐野市が230億円でトップです。

 

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VOL.229

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